一度はしてみたい富士登山

アウトドア

日本に一度でも来たことがある人は、人生で一度は富士山に登って見たくなるのもではないだろうか。少なくとも日本に居て、富士山、フジヤマ、マウントフジという言葉を聞かずに生活できるものでしょうか。

私も一度は登ってみたいといつしか思うようになっていました。

いざ上ってみると予想外のことばかりでしたので、準備がいかに必要か思い知らされました。

そのため、富士山に登ろうかと考えている方へ、準備と注意を素人ながら綴ります。

上ることができる季節

富士山は1年中登ることはできません。安全な時期のみ開山しており、7/1-9/10までとなっています。

意外と短いですよね。

そのため、富士山は意外と混みます

また、特に日の出需要が多いと思いますので、日の出に合わせて山頂に向かうと最も混雑します。

なんといっても山!円錐台の形!頂上に近づくほど表面積、つまり人が立てる場所は少なくなります。

山の形と開山期間そして時間帯とが重なることで、富士山頂は非常に混雑すると覚えておいてください。

需要が多い日の出に合わせた登り方にフォーカスします。

ルートを決めよう

吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート、冨士宮ルート と4ルート登山ルートが設定されています。

距離と勾配が大きく変わり、吉田ルートが最も初心者コースと言われています。

しかし、吉田ルートだからと言って、常に平坦で楽な感じではありません。

あくまでも、富士山です。3776mです。

富士山を始めて登りたいという方に向けての共有となるので、ここでは吉田ルートについて説明します。

登山日程を決めよう

開山期間が決まっているので、それに合わせて日程を決めましょう。

一気に登りきることは推奨されていませんし、危険です。

山頂に行くにつれて酸素が薄くなるので、山小屋で薄い酸素に身体を慣らすことが重要です。それでも、高山病になってしまう人もいます。

登山中に山小屋で1泊するため、最低2日間は必要で、遠方の方は往復のためさらにもう2日程度必要です。

なぜなら、夕方までには5合目には到着したいからです。山小屋までは最低でも2時間は歩かなければ到達しません。

また、5合目までは麓からバスで向かうしか方法がないため、麓には昼過ぎには到着しておきたいところです。

準備(予約、購入)しよう

山小屋は、必ず事前に予約しておかなければなりません。常に一杯で、宿泊日のかなり前から予約することをお勧めします。また、山頂に近い山小屋ほど早く埋まっていくので、注意が必要です。私はゆっくりしすぎて一番下の山小屋に泊まりました。山小屋も基本は雑魚寝で、しっかり寝ることはできません。あくまでも、身体の慣らしです。

日の出のためには深夜に登山するためヘッドライトも必要です。街頭なんてもちろんありません。ただし、人の渋滞があるので、迷子になることは無いと思います。

また、富士山、非常に寒い。登山用のウェアに加えて、トレーナーなど着こむものは4~5枚あっても良いと感じました。スノーボードよりも厚着です。なぜなら、登山道は込み合っていて、自分のペースでは登れません。かなりゆっくりです。しかも、風がかなり強い。そのため、しっかり厚着で防寒することが大事です。途中の山小屋での高価なコーンスープが身に沁みました。

トレッキングポール(杖)もあると足の負担軽減になります。しかし、途中かなりの岩場があるので、常に使える感じではありません。邪魔になったときにカバンに収納できるくらいがちょうど良いと思います。

水分や食料、エネルギー補給品はもちろん必須。

そして、全てを収納するバックパック!

私は、45Lの中でセパレートできるタイプのバックパックを持っていきました。

靴は、歩きやすいスニーカーかトレッキングシューズ、特にハイカットの方が良いと思います。砂が深いエリアを通る可能性があるため、砂混入防止が目的です。

ヘッドライトは、あるにこしたことはないですが、無くてもそこまで困らないかと思います。夜中登るときには渋滞しているので。。。

富士山の麓まで行こう

まず、富士山に登ろうにも、富士山の近くまで行かないことには話になりません。高速バスがそれなりに大きい駅から出ていると思いますので、それに乗って夕方にまでには駐車場に着いている必要があります。または、車で麓の駐車場に行きます。

今は、混雑緩和のために、5合目までは専用バスかタクシーでないと車では行けないようになっています。

駐車場の予約は必要ないので、バスが発着している駐車場までたどり着きましょう。

5合目から登ろう

バスで5合目まで登りると、5合目の目印やお店があります。そこで最終準備を整えて登山に向かいます。

入山料の徴収があるので、環境保全等に役立ててもらいましょう。

登り始めは比較的平坦な道が続きます。徐々に勾配が急になるので、飛ばしすぎると酸素濃度が身体に馴染まなかったりして良いことはありません。宿に到着するまでに、岩場も始まるので、しっかり登る気持ちは初めから必要です。

宿に泊まろう

長時間登山のときは、必ず宿に泊まりましょう。時間的には泊まらずに行けそうですが、山の酸素濃度に慣らしておかないと、高山病になってリタイアせざるをえなくなっていまいます。体力の回復と酸素濃度の慣らしのため、事前予約をして泊まりましょう。事前予約しないと泊まれない可能性が高いです。

ただし、泊まると言っても雑魚寝だけなので、夕食や飲み物は持参すると良いです。

朝日を見に行こう

醍醐味の朝日を見るためには、下の宿ほど早く出発する必要がありますが、1時か2時には出発します。登りで4-5時間かかり、宿までに2時間登ってきたら、日の出までの時間を逆算するのですが、如何せん渋滞していて予定通り登れません。頂上で見るには予定より2時間以上早く出発した方が良いと思います。私は初めての富士登山で、9.5合目付近で朝日を見ました。頂上が混雑しすぎて、入り切らない、動かないといった状態に陥りました。

いざ、頂上へ

頂上の印象は、風が非常に強く、とにかく寒い、まっすぐ歩けないという感じでした。8合目付近が最も寒くは感じたので、乗り切りれていれば大丈夫です。

景色は晴れていると最高です。記念品や休憩場所もあるので、登った人にしか味わえない空気があります。

火口も少し見ることができます。

頂上の景色の初めては、直接見ることをオススメしますので、敢えて割愛します。

下山しよう

下山時間は2時間程度です。そして、登りと異なり、砕かれた岩や砂が深い道のつづら折りがひたすら続きます。正直飽きます。変にブレーキをかけると足に負担がかかるので、つづら折りの折返しまでは、ブレーキをかけずに重量のままに降りたほうが負担は少なくすみました。

最後に

登山で疲労困憊の中、自宅まで無事に帰るまで気を抜けません。運転や乗り換えがあったり、荷物の紛失にも気をつけて帰る気持ちは持ち続けましょう。

ぜひ参考に富士山に臨んでみてください。

ディン

理系出身、ガジェットとテニス好きのディンです。工学系の内容だったり、自身が体験した内容を綴ります。日々の何気ない気付きや雑学を大切にしています。

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