電化製品はなぜ水に濡れてはいけないのか

日常
ディン
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こんにちは、ディンです

水は電気を通すなどと聞いたことはないでしょうか?

ポケモンでも水タイプには電気タイプの技は効果抜群です。

電化製品は基本的には水に直接漬けてはいけません。

電化製品には、基盤・回路が組み込まれており、狭い空間を複雑に電気が巡ります。

当サイト他記事にて、下記事象も紹介しています。

上記記事でも、基盤・回路に水が侵入し、ショートしてしまう事象が発生していると考えられます。

では、ショートとは何なのでしょうか。

ショートとは?

ショート(短絡)とは、基盤・回路を本来通るはずの道でないルートを電気が流れてしまい、壊れてしまう現象をいいます。

日本のコンセントは一般的に100Vの電圧で電気が供給されていますが、実際に使用する際には、電圧や電流を必要な値まで下げることを行っています。

なぜなら、前述したように、非常に狭い流路を通過するからです。

電圧=電流×抵抗

の式から、抵抗が0だと電流は∞になります。

∞に電流が流れることは非常に危険です。

発熱し、火災につながることもあります。

他の例では、片側1車線の道路に、大量のトラックがきたら渋滞してしまい、道路が正常に機能しませんよね?

砂で作った川に大量の水を流すと溢れていますよね?

なぜ流路が組まれているかというと、必要なタイミングで必要な量の電気を計算しているためです。

電気が想定の流路を通らず、大きい電圧・電流が想定外に流れてしまう状態がショート(短絡)です。

水によって起きるのは、水が回路の間に入り込み、水が電気を通すことによって、想定外の流路で電気が流れてしまうためです。

通常の回路では通らない道を水によって生み出してしまいます。

ショートを防ぐには

ショートするためには、電気が回路をまたいで流れ、大量の電流が流れる必要があります。

水没してしまった場合、完全に乾くまで電源を入れないことが大切です。

完全にとは、見た目が乾いていることではなく、基盤まで乾いていることをいいます。

湿度が低い場所に丸一日以上等静置するなどが必要です。

濡れている状態での通電を防げば、回復の見込みはあります。

水没させてしまった際、壊れていないか確認するためにすぐ電源をいれることだけは一番やってはいけません

乾くまで待つ。ただそれしかありません。

基盤の劣化で回路が壊れてしまっている場合は、新しく買うしかありませんので、原因を突き止めてから、対策の実行に移行しましょう。

最後に

電気は生活を豊かにするうえで欠かすことのできない存在ですが、正しく取り扱わないと危険を伴うものでもあります。

少しでも知っていることがあれば、最悪の状態を回避することができることもあると思いますので、水に濡れたら電源は入れないことだけ覚えておいていただけると幸いです。

※機電系専攻ではないため、一般的な理解でまとめています。専門的な解釈とは齟齬が生じる場合があります。

ディン

理系出身、ガジェットとテニス好きのディンです。工学系の内容だったり、自身が体験した内容を綴ります。日々の何気ない気付きや雑学を大切にしています。

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