お風呂をかき混ぜる棒って覚えてる?湯かき棒の今を調べてみた

みなさんこんにちは!

ご覧いただきありがとうございます!

突然ですが、みなさんはお風呂に入る時棒で混ぜ混ぜした楽しい思い出はお持ちでしょうか。私は30代の人間なのですが、幼少期に住んでいたアパートでは毎日のように棒でお風呂を混ぜ混ぜしていました。大人になってすっかりその存在すら忘れていたのですが、この前足湯に入った際に、スタッフのおじさんがお湯を混ぜ混ぜした姿を拝見しまして当時がフラッシュバックしました。そんな棒あったな!と。

というわけで今回は昔懐かしのお風呂を混ぜ混ぜする棒が何者なのか。今現在どうなっているのかを調べてみました。

お風呂を混ぜる棒の名前は『湯かき棒』

さっそく調べてみました。名前は『湯かき棒』です。

うん!!そのままでした!!!

特段大きなひねりもなく、原点にして頂点みたいな名前の湯かき棒です。

私が当時住んでいたアパートはそれはもうオンボロアンティークな造りになっていました。当然、電話は黒電話、床は軋むハーモニーを奏で、雨戸の建付けは筋トレレベル、お風呂は謎のレバーをガチャガチャ回して点けるタイプでした。(→わかる人いらっしゃいますかね?正直同年代でこのお風呂の話をディープにしたことないのでわからないのですが、元栓を開けて、つまみをまわし、レバーをぶん回すことで着火するタイプの風呂釜です。)

そんなわけで今みたいに勝手に「お風呂が沸きました~♪」みたいな頭の良いスーパー高性能なお風呂ではありませんでした。当時のお風呂は風呂釜が別についており、浴槽に溜めた水をこの風呂釜経由で熱する仕組みになっています。この風呂釜を経由した際に、構造上、上が温かく、下が冷たいままとなってしまいます。その際に、お風呂の温度を均一にするために登場するのが、『湯かき棒』先生なわけです。

幼少期の私にとって、湯かき棒でお湯をかき混ぜるのは、割と重労働でした。思いのほか水圧がかかるので、腕への負担が大きいことと、油断するとあっという間に適温を通りすぎてしまったからです。そう思うと、湯かき棒に思いを馳せれば馳せる程、今のお風呂は高性能なんだなって気持ちになります。

湯かき棒自体は他に転用できない超特化型のアイテムですが、そこには先人たちが「こんなんあったら便利じゃない?」が詰まったアイテムだと思います。

湯かき棒が流行った年代を推察してみる

湯かき棒が流行った年代ですが、30代の私の幼少期、つまり、昭和後期~平成初期には存在していました。いつからあったのか調べてみたところ、明確な回答は存在しませんでした。たぶん歴史的文献まで手を伸ばせばあるかもしれませんが。ですが、一般的に考えて、そもそもお湯を混ぜる行為時代は遥か昔からあるわけで、草津の湯あみなんかも長い木の板を使ってお湯をかき混ぜる昔からの伝統行事です。そう考えるとこのお湯を湯かき棒の存在自体は古くから存在していたと考えられます。

話を戻しまして、明確な回答はなかったものの、『湯かき棒』と呼ばれる存在が認識され、一般家庭に普及し、流行したのは『昭和』であると推察されます。

理由として、日本の住宅にお風呂が整備され、大衆が日常的にお風呂にはいれるようになったのは、高度経済成長期です。このころにバランス釜(※上記記載の仕組みの風呂釜)が普及しました。それまでお風呂に入る習慣はあったものの、公衆浴場(銭湯)であったり、入れたとしても水回りの技術不足から毎日入ることのできない存在であったりと、一家庭に一風呂のスタイルは近代になってからでした。

このことから推察するに、バランス釜の普及と湯かき棒の普及は相関関係にあるのだと思います。

湯かき棒を見なくなった理由を推察してみる

さて、今あなたのお家に湯かき棒はありますか?大多数の人はないと思います。(築年数の長いお家だったりはあるかもしれませんが・・・。)

湯かき棒が家庭からいなくなってしまった理由は、お風呂の進化であると推察できます。

現代のお風呂はバランス釜ではなく、給湯器からお湯を供給しています。つまり、浴槽内で温度の違う部分が発生しにくくなったと言い換えても良いでしょう。さらにオートバスと呼ばれるものも普及しました。これは、自動で湯を沸かし、湯をかき混ぜる機能を持ったお風呂のシステムです。「お風呂が沸きましたー♪」システムですね。お風呂の歴史から考えるにほぼ全自動の機能です。さらにジャグジーやらミストやらも普及してきました(もちろん私の家にはないですが。)

こう考えるとバランス釜と相関関係にあった湯かき棒は不必要であることがわかりますね。時代の移り変わりを感じます。哀愁が漂いますね。

湯かき棒の現在を調べてみた

現在、湯かき棒は存在するのでしょうか。

ありました。勝手に哀愁を漂わせてすいません。あるということは数はわかりませんが、現役バリバリで活躍しているということですね。ご使用されている方失礼しました。

これはヒノキバージョンですね。私が幼少期に使っていたのはプラスチックでプロペラみたいな形状だったと記憶しているのですが、見つかりませんでした。

一番近しいのはこれですね。懐かしいです。

足湯に使って思いを馳せたらお風呂の近代化と湯かき棒の今がわかりました。

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